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2007年08月31日

●『金曜日の寝る前小説』藤田たかや

どーも。

花金ですね。花金といえば、歓楽街は盛り上がり盛り上がり♪

僕ら役者は稽古の日々!幕があがるまでは、お祭りできないので、がまんじゃい☆

ではでは、
第四話『シビックホールであいましょう』

撮影現場に急いで戻った新山は、田上に軽く目線を送り、
『わりぃ!』
っと、首を少し傾け、軽くあやまった。
『何、みてたんですか。
ぼけっと空を見上げて、情景にふけるタイプじゃないでしよ!新山さんは。』
と、お弁当を配り始めた!
『早く配って!』
っと、間髪いれづに、田上からの指示。
『あっ!』
持ち前の瞬発力で、エキストラにお弁当を配り始めた新山。

月曜7時放送の特別ドラマ『愛と死に際に涙』の撮影での、学徒出陣の場面。
エキストラだけでも、300人は超える、超大型ドラマ。その撮影である。
『でも、ホント晴れてよかったっすね!
雨降ったら延期で、また、こんなけの人数集めなきゃいけないでしょ。だりぃ』
怪訝そうに、話す田上。文句をいいながら、笑顔でお弁当を配る姿には、尊敬に値する。

オレはそんな田上とは、反して必死に配った!

『新山さん。出たかったんじゃないの?』
弁当配りも落ち着き始め、自分達も小休憩に入って、田上が急に話をふってきた。
『いや,オレはもう裏方なんで!』
『ふーん』
っと、自分から聞いたくせに、興味のない返信で答えた
『田上、先輩じゃなかったら、殴ってたぞ。』
新山は心の中で、激しくつぶやいた。
『新山さん、いくつでしたっけ。』
『30』
『オレと4つ違うんですね。』
『オレが、小6の時、中3すか!?へぇ時間経つのって早いですよね。』
とアホ田上。

実をいうと、このやりとりは三回目だ。
あきれた!! 完

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