●『僕の初恋。』高柳将太
僕の初恋のお話。
それは幼稚園の頃。
その子はみんなからの人気者で、
言ってしまえばヒーローみたいなもんだった。
いや、
ヒーローだ。
その子が来たらみんなは安心するし、騒いでキャーキャー言われていた。
幼稚園の頃はシャイだった僕はその子を見ると胸がドキドキしていた。
その子はテレビにも出ていて、僕の手が届く存在ではなかった。
それもそうだろう…。
僕はその子のフィギュアを持っていた。
毎日そのフィギュアを持ちながら寝ていた。
幼稚園児ながらその子の夢を見たりした。
その子は夢の中でおっぱいを触らせようとするんです。
「将太くん。触っていいのよ。」
今考えたら幼稚園児でそんな夢を見てる自分が恐ろしい(+_+)
夢の中でもシャイな幼児の俺は、
そのおっぱいタッチチャンスを断ってしまうのである。
そこで触ったらその子に嫌われてしまう。
でも触りたい。
悩みすぎて起きる俺。
すると、横にはフィギュアの女の子。
夢で触れなかった悔しさをフィギュアにぶつける。
フィギュアは僕の事を嫌いにならない。
その安心感で更に触りまくる。
しかし、僕はその子の顔を見た事がない。
みんなから愛されていて、
みんなからのヒーローで、
僕の好きな人。
しかし顔は知らない。
もうお分かりですね。
僕の初恋の相手は、
ゴレンジャーのピンクです。
幼稚園児がゴレンジャーを好きになるのは当たり前。
強く、たくましく、かっこよく、
悪者を退治してくれる。
誰もが好きになった事はあると思います。
でも僕は、
ピンクのおっぱいが好きだったんです。
悪者とかどうだっていい!!!
レッドがピンチになろうがどうだっていい!!
普通の幼稚園児がテレビの前で変身ポーズを真似する時、
僕はピンクのおっぱいしか見ていなかった。
触りてー!触りてー!
ゴレンジャーを見て興奮する幼稚園児だったのです。
言ってしまえば、
大人がAVを見る感覚でゴレンジャーを見ていたのです。
マセてるっしょ?俺。
でも思った。
人形は俺の事を嫌いにならないからおっぱいを触りまくる。
この発想
完全にオタクです。
時代の最先端をついていたのです!!
今から20年前からオタクらしい事をやっていたんです!!
幼稚園児で。
きっと俺は天才かも…。
それに気づけたのはピンクのおっぱいのおかげ。
ピンク。
いやおっぱい。
ありがとう。
日本の宝「おっぱい」
アイラブユー。