●『終わりは次の始まりでもあり・・・』久保大吾
初めて立った舞台の台本を読み返してみた。
10年に近いくらい前の本かな。
懐かしさと同時に、ワクワクするような感情がこみ上げてくる。
ところどころ、時代を感じさせる言葉は出てくるけど、
今やっても面白いんじゃないかな。
てか、“ドラッグ”だの“自殺”だの
かなりタイムリーな事柄がメインになっているので(笑)
その時は、しばいの「し」の字も知らないで
周りに言われるがまま一生懸命やってた。
なにげに最初から最後までいる、
ストーリーテラーというか、準主役といってもいい役だった。
今考えると、恐いもの知らずなことをやっていたわけで。(^^;
配役時、演出からは「一番しっくりきたから」と
いう言葉をいただいたけど、
その意味がどういうことか分からないまま芝居の楽しさを知って、
今なお探求し続けている。
その共演者の一人が田舎に帰るという。
他の共演者が発起人となって、近々送別会を開く予定。
寂しいことではあるけど、
決断に対しては尊重しなければいけない。
1つのピリオドでもその人にとっては
新しい地で新たな第一歩を踏み出すわけですから。
終わりを迎える瞬間はいつどこでやってくるか分からない。
仕事も然り、人生も然り、
なにも芝居の世界に限ったことじゃない。
けど、その瞬間から次のステージが新たに始まるわけで、
立ち止まってなんかいられない。
自分も劇団とはまた別に、
新たな舞台公演プロジェクトが始まり、
小さな一歩を踏み出そうとしている。
自分の住んでいる世界なんだから、
とにかくがむしゃらに駆け抜けていこう。
画像は田舎の高知から
桂浜にそびえる坂本龍馬像