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2011年03月16日

●『日常へ』久保大吾

動き出しは遅いが何かと血が騒ぐのが早い、
どうも、くぼっちです。

地震が起こったときは、いつもと同じように、
楽屋から舞台裏に出るところで壁にもたれながら立ってたんですが、

上からモノが落ちてくる可能性はあるか、とか
舞台裏に待機している組は大丈夫か、とか
最悪これで建物が崩れたら楽屋の便器が隣にくるなあ、とか

まあ、自分でも驚くくらい頭の中でカシャカシャ計算が働いてましたね(苦笑)

揺れている間は、棚の傍で高い位置を保ったままきょろきょろ周囲を見回してました。
他の共演者も、
例えばバッチョやキャプテンが傍にいた女性キャストを身を挺してかばうとか、
みんなやっていることがクールだった。
多少のショックはあったけど、パニックになることなく過ごせたという意味では
本当にいいチームだな、と感じました。

幸いだったのは、お客様に怪我がなく、
劇場での落下・転倒物は楽屋内の棚にあったパーカー1枚のみだったこと。

そういう状況下でも、公演を打てたのも皆様の支えがあったからこそ。
大変感謝しております。

今その場で出来ることを全うして駆け抜けた公演だったと思います。

この事態で公演を打つことに関するご意見もあると思いますが、
いったん走り出したものを止めることもできないのも事実。
そのようなご意見も粛々と受け止めたいと思いますが、
むしろ、これから公演を行う方々が大変な気がします。
今週観にいく予定だった公演は、劇場側の都合で急転直下、中止になりました。
 
 
我々は幸せでした。
 
 
さて、公演中はヤフーニュースとワンセグ情報のみで状況把握、
昨日はお借りした物品を返しに栃木県までいったものの・・・

実際に身の回りでは何が起こっているんだ!

という空気を電車以外でまったく感じていないので、
昼間に街中はどんなもんかとぼんやりと散策してきました。


近所のドンキにいったら、
ご丁寧に売り切れの商品が店頭に記載されていて探す手間が省けました。
 
 
urikire.jpg
 
 
ご覧の通り、乾麺がまったく陳列されておりません。
まあ、備えるという点では否定はしませんが・・・
正直、なんだかなあ、って感じです。
だって、もしそんな災害が来たときはお湯なんか手に入らないじゃん。
ま、保存食だからそのまま食べるのは厭わないってことなのかな。
 
 
親から乾電池と食パンを頼まれましたが・・・ないっすね。
 
スーパーのほか、パン屋ものぞきましたが・・・ないっすね。

別に犯罪行為を行っているわけではないからいいけど、
こういう部分の右へ倣え感覚は見事というほかない。
 
それ以外の部分では、ほぼ日常ですね。
計画停電も急遽グループから外れてしまったので、自宅付近はしばらくないようです。
 
原発は深刻な状況ではありますが、粛々と日常を送っているような感じです。
暴動もなく、パニックにならずに長い行列を作っていることに対して、
諸外国から感嘆の声が上がっているけど、
無関心を装っているような気味悪さも同時に感じます。
 
ま、本当にそれどころじゃないのが日常ってのが真実なのかもしれませんね。
 
明日は辞めたはずの職場に一時的にカムバックしてきます。
地震の影響で人手が足りないみたいで。
 
 

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