●『スタート』矢守忠彦
舞台が終わりました!
まずは「ヒミツきち」に来てもらった方々、本当にありがとうございました。
地震があり、交通手段すらも大変な中で観に来てくれた方もいらっしゃって。
もちろん、
近しい人間が被災した。申し訳ないが行けない。
と丁寧に連絡をくれた方々も、
大変な時にこちらにも気を配ってもらってありがとうございました。
津波を引き起こした、一つ目の地震の時は、劇場の楽屋でみんな待機しておりました。
両親が、わざわざ滋賀県の実家から観に来てくれていました。
だから地震の瞬間は偶然にもそばにいたのです。
昼公演は中止して、夜は観てもらえる…と思っておりましたが。
電車も動かないなか、一緒に来ていた妹が心配ということで、
夜も観ずに渋谷まで歩いて帰って行きました。
無事に妹とも連絡が取れ、翌日実家に帰る道中で、父からメールがきました。
「舞台、観ずに帰ったことを許してください。」
泣きそうになるじゃないか…。
もともと、メールが苦手で簡素で端的な文章しか父は打たないのですが、
そこは「すまん」でいいじゃないか。
慣れない土地で、交通機関がマヒするような地震に見舞われ、情報も入ってこない。
そりゃ、出来るだけ安全な手段をとるよ。
文章みたときに、自由に生活させてもらってる身分で、
何か申し訳なさを感じると同時に、意地みたいなものに火がつきました!!
おおおっっっしゃぁぁー!!!!
これからも、より笑えて、楽しめて、幸せになれる作品を作っていきます!!
秋の次回公演、早速ですがお楽しみに。
2011.3.18
矢守忠彦