●『観劇日記』柴野弘志
つい先日青年座の舞台を観ました。
代表作「ブンナよ、木からおりてこい」。
小さい子供にも親しみやすい子ども劇とも言える作品ですが、
僕が行った回はたまたま未就学児も観劇できる親子デーだったんです。
普通観劇するのに子供が泣き出したり、喋ったりしたら親が外に連れ出すのですが、
客席の80%が親子連れだともうよっぽどひどくない限りそのまま客席に残るんですね。
それなので客席は賑やかでしたよー、えぇ、それはもう、笑っちゃうくらい。
暗転すると恐くて泣いちゃうんです。
明転して役者がいなくなると「カエルさん、みんないないよー」なんて言う
んです。最後の方は飽きちゃってジッとしてないんです。
純粋ですねー、無垢ですねー、心が洗われました。
こんな類の観劇は初めてでしたが、なかなか面白い客席でした。
無論、芝居もシンプルかつ壮大で分かりやすい楽しい芝居でした。