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2013年03月28日

●『詩人』柴野弘志

いよいよ来週から本番を迎えるわけですが、
役作りや作品作りの上で色々と調べるんですね。
今回僕がやる役は、タイトルの原作者である萩原朔太郎がモデルになってるんですけど…
まぁ、自分との距離感のなんて遠い事。

以下、萩原朔太郎の作品を一部抜粋。

私は町を歩きながら、ふと「鉄筋コンクリート」という言葉を口に浮かべた。
その言葉の意味の中に、何か常識の理解し得ない、
ある有幻な哲理の謎が、神秘に隠れているように思われた。
……(中略)……
私はたまりかねて友人の所へ出かけて行った。
部屋に入ると同時に、私はいきなり質問した。
「鉄筋コンクリートって、君、何のことだ。」
友は呆気に取られながら、
「そりゃ君。中の骨組を鉄筋にして、コンクリート建てにした家のことじゃないか。」
「違う。僕の聞くのは…つまり…その言葉の意味…表象…イメージ…。本当の意味なのだ。」
……(中略)……
私が友の家を飛び出した時、不意に全く思いがけなく、霊感のように閃いた。
「虫だ!」……。

朔太郎に言わせると、なぜ虫なのかはここで説明する必要はないとのこと。
理由なんかなく「鉄筋コンクリート」は「虫」だそうです。

…難しいデスネ。


来週から!


ピタパタ第二回公演
「猫町」
原作 萩原朔太郎
作・演出 今井一隆
★キャスト(五十音順」)
板井健二
兎洞大
尾崎彰雄
五位野隆雄
柴野弘志
滝野洋平
林美月
本間美由紀
三浦梢
★日程
203/4/3(水)-7(日)
3(水)15:00/19:30
4(木)15:00/19:30
5(金)15:00/19:30
6(土)13:00/17:00
7(日)13:00
★チケット
(前売・当日とも)
全席自由席¥3,300
★劇場
北品川フリースペース楽間
・JR「品川駅」から徒歩14分
・京浜急行線「北品川駅」、「新馬場駅」から徒歩4分
★あらすじ
温泉に湯治に来た詩人は、立ち寄った隣町のバーで、奇妙な噂を耳にする。かつて温泉場付近に「憑き村」と呼ばれる集落があったらしい。詩人はバーで知り合った時計屋に、壊れた懐中時計を修理に出した。それを取りに時計屋に向かう途中、不思議な“猫の町”に迷い込む…。


観に来てネ。

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