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2014年01月26日

●『好きな画家のお話』景浦大輔

はじめまして!
今回、劇団SHOW&GO FESTIVALさんの舞台に立たせていただきます、
景浦大輔と申します。
以後、お見知り置きの程を宜しくお願いいたします。

さて、今回の舞台は、『ヒミツキチ』という美術準備室を舞台にした作品です。
自分は、美術にはあまり詳しくはないですが、好きな画家はいます。
有名ではないので名前もご存知ないかも知れませんが、
リューゲマンソンジュという、19世紀のオランダの画家です。


貧しい家に生まれたマンソンジュは、ろくな学習も受けさせてもらえずに、
  炭鉱で働く父と共に、子供の頃から過酷な労働に励んでいました。

月に一度、そんなマンソンジュにも楽しみがあり、それが絵画教室でした。

大した額でもない賃金の中から、何とか学費を捻出し、
  マンソンジュは絵画教室に通い続けました。

苦しい生活の中でも絵画を描き続けたマンソンジュは、
  その才能が認められ、絵の依頼を25の年に受けることになりますが、
  それは法廷画の依頼でした。

望んでいたような仕事ではありませんでしたが、
  炭鉱夫よりもはるかに身入りがよいこともあり、
  マンソンジュは法廷画家として身を立てていきます。

売れっ子という程ではありませんが、仕事に事欠くこともなく、
  マンソンジュは忙しい日々を送っていましたが、
  その合間に時間を見つけては絵画を何点も描き、
  何度となく展覧会に出品しました。

その中で唯一一点だけ、『騙された人間』という、
  マンソンジュの自画像と言われる作品が入選しました。

だが、それが最初で最後の、世間に認められた作品で、
  マンソンジュはその入選を祝う祝賀会の帰りに、
  酔っぱらって川に落ちてしまい、その生涯を終えました。

世に残されたのは、その『騙された人間』を含めた四点の絵画と、
  仕事で書いた法廷画のみでした…。

さて、ここでマンソンジュの生涯について書いた文章の、
頭の文字を続けて読んでみましょう。


『ま・つ・た・く・の・う・そ・だ・よ』


はい、そうです!
全くのウソなんですよーん(。 ノ∀<)σ

リューゲ・マンソンジュという人も勿論いません。
そもそも、リューゲとはドイツ語の嘘という意味の言葉で、
マンソンジュもフランス語の嘘という意味の言葉なんですよ!
つまり『騙された人間』というのも、あなた自身なんです!

しかし、ここまで書いた文章の中に、唯一嘘でない部分があります。
それは、私が舞台に立たせて頂くということです!
ここは本当ですからね!!
…とか言っても、もう信じてもらえないかもしれませんが(笑)


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共演者の小久保さんと

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