朝、バイトを始める前に屈伸をしたら膝に違和感があった。
大丈夫だろうと思いそのままバイトをしてました。
アパートの二階にチラシを入れに階段を駆け上った時です。
俺の口から21年間生きてきて口にしたことがない声がでた。

『?％＃＆＊?ー！！』
膝が曲がらなくなり階段が登れなくなったのです。

バイトは早上がり。
店長から病院に行ってこいと言われいざ病院へ。
っっってちょっと待ったー！！
保険証の期限が切れてるではないか！
10割負担なんて絶対嫌だ！
名古屋の母に新しい保険証をFAXで送ってもらいいざ病院へ。

まず病院の受付の人に事情を説明。
『保険証のコピーになるんですが大丈夫ですか？』
『コピーは使えません。10割負担になります！』
『あの?実家の名古屋に保険証がありまして、明日早急に送ってもらうんで
後ほどお渡しできるんですが…。』
『無駄です!!返金はできません。』
『いや、領収書をもらえれば区役所に行って申請できるので領収書はもらえますか？』
『領収書お渡ししますが、申請できないですよ？それは名古屋のやり方ですか？
名古屋の事情なんて知らないんでとにかく返金は無理です。』
『他の病院はできるのにここはできないんですか？』
『他の病院の事情なんて知りません。』

俺はここでムカついた。客に対しての態度がなってないのと、俺の話を聞かない。
普通の人間なら足をひきずって来てる人を見たら心配するでしょ？
ましてや病院で働いてるんだから心配しなきゃだめでしょ？
まるで俺を使えないバイトの様な扱いをしてくるのです。
『あんた病院で働いてんだろ？受付だろ？患者に対しての接し方おかしすぎだろ？
もう40越えてんだろ？細木数子が言ってたけど40超えたら自分の性格が顔にでてくる
から顔に責任をとりなさいって言ってたけど、あんた顔にもろ性格でてるよ？』
『…。』
『幼稚園からやり直してこい！』

勝った。
まるで警察を上手く丸め込んだ気分だった。
本当は我慢しなきゃいけないんだけどね。
俺はまだまだガキです。

結局膝の状態を誰にも見てもらえませんでした。
他の病院に行っても受付の人はみんなあんな感じでした。

田無が少し嫌いになった１日でした。